■2009/10月ログブック
★10/25 台風通過中 気温 25℃ 水温 26℃ 北東風 波高5.0〜6.0M 透明度 10M
寒い、寒い。どうしてこんな日に私は海に潜っているのだろ? 今日沖縄で潜っている人の何割がそのように感じたかは私はしらない。だが、そんなことも考えずにはいられない台風20号。
朝から土砂降りの横殴りを受け、テンションは下がる一方。こんな日に潜らなければならないお客様もさぞかしテンション下げ下げであろーと思って、電話をすると、キャンセルされたのは1名のみで、後の方は潜るのはあたりまえだ、潜るに決まっているだろう・・・・という感じ。
当初予定していたボートは出港不可になり、ビーチに変更。早朝に潜れるビーチを探しておいてよかった・・・。
透明度はわからないですよー・・・・とブリーフィングしていざエントリー。地元の方2名、大阪のお客様1名の3名で潜ってきました。
予想よりも透明度は良く、なかなか楽しく3本潜れたのだが、なんせ陸上が寒い。水温は26度台をキープしており、以前とそんなに変化はないのだが、休憩しているときの横殴りの風雨が寒い。冬用のスーツを出してきたので、とりあえず震えずに済みましたが、ワンピースだったらきつかっただろう・・・・。
昼食時に見られる木々のざわめきやしなりも台風らしさを一層誇張させ、午後も潜れるだろうか? という不安は色濃くなっていくのだが、水面を見てみれば、相変わらずペタペタな海況で、多少のうねりはあるものの、全然潜れる、潜れてしまうのであーる。
例によって、今もコンデジがないので、まだしばらく写真のない文章だけのログが続くのであしからず。申し訳ない。
見られた生物は、定番のモンツキカエルウオ、ヒレナガネジリンボウ、ニセアカホシカクレエビ、ジョーフィッシュ、オニハゼ、カゲロウカクレエビ、イソバナカクレエビ、イソバナガニ、アカメハゼ、ナデシコカクレエビ、コダマウサギガイ、クサハゼ、クロスジリュウグウウミウシ、フジナミウミウシ、ゾウゲイロウミウシ、エリグロギンポ、イシガキカエルウオ、カスリヘビギンポ、名前不明のウミウシ2種など。
デジイチのお客様が2名いたので、絵になるシチュエーションを求めてうろつきました。
これを書いている今日、26日はもう台風が通過し、清々しい秋晴れが見られます。本当にお客さんがいる2日間だけ雨でした・・・・。無念・・・。
★10/24 曇り、雨、そして台風 気温 25℃ 水温 26〜27℃ 北東風 波高3.0〜5.0M 透明度 3〜12M
スピッツを初めて訪れていただけるお客様とのダイビング。仕事で沖縄に来ておられるってことで、朝に那覇から車で移動してきていただいた。そこからだらだらと潜れるポイントを探しながら3本行ってきました。
まずは東海岸をチェック。北東の風なので、風波はないと思っていた。そして見てみると、そのとおり。だが、台風からのうねりが予想以上にある。透明度も悪そうだ。だが、このポイント、今日より明日が悪くなってしまうのは確実なので、今日潜ってしまいましょう。
潜れなくなる海から潜っていくのは台風時の常識。明日も潜れる海は明日に潜ればいいさ。
潜ってみると透明度はそんなに悪くない。定番のネタをまわりつつミミックオクトパスも最後に出てきてくれて、全身も拝めました。他にはヤツシハゼ、シマオリハゼ、クロオビハゼ、フタホシタカノハハゼ、トウアカクマノミ、ハタタテギンポyg、セスジミノウミウシなど。
だんだんとうねりが高くなってきたので、北部に移動。
北部にもうねりは届いていた。今までうねりが入ってこなかったような場所にまで少々だがうねりが入ってきていて、ちょっとびっくり。もしくは私が過去のそーいううねりを見逃していたのかもしれない。
北部は透明度もよく、快適に潜れましたが、なんせ陸上が寒い。風雨がやはり激しかったです。
生物はハナヒゲウツボyg、モンガラカワハギyg、バサラカクレエビ、ダンダラダテハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ハチマキダテハゼ、ダルマハゼ、オドリハゼ、カゲロウカクレエビ、ハタタテギンポyg、モンハナシャコ、オガサワラカムリなどがいました。
使い古した5ミリワンピースとフードベストの装備でしたが、寒かったー。明日から冬用の装備を出します。
★10/23 曇り 気温 26℃ 水温 26℃ 北東風 波高1.5M 透明度 10M
お客さんはいないけれど、明日から仕事なので肩慣らしに潜ってきました。朝早くに一本だけ。
モンツキカエルウオはひとつの穴に2個体がペアで入っていて、あああああ、コンデジがあったらなぁぁぁぁぁというシチュエーションでした。寄って撮りたかった。
カメラを持っていないので、ひたすら広範囲を泳いで、生物の確認に専念。アカメハゼなどからはじまって、いろいろ見た。
で、翌々日にその成果を・・・と思っていたら、あれ? なにがいたんだっけ? とまるで覚えていない。コンデジで撮影したり、スレートに書いてガイドしないと記憶に残らない体質になってしまったのか?
このへんで止まってなにか見てたよな・・・・って記憶はあるのだが・・・、なにを見ていたかは憶えていない。うーん・・・。若年性痴呆症? おりしも、昨日25日にワタナベケンの痴呆症の映画を見た後なので、自分の忘却力の良さが心配になってしまう。
私もメモを取るようにしないとね。
★10/21 晴れのちに曇り 気温 29℃ 水温 23℃ 北東風 波高1.5M 透明度 6M
北部の役所に用事があり、潜水道具とタンクを積んでドライブ。ついでにどっかで潜ってこようかな・・・って感じ。そう、お客さんがいないのだよ。暇なもので、役所に行く仕事なんかをこなしています。
タンクは積んでいるものの、海は北寄りの風が影響して荒れている。台風20号のうねりが東側にも届き始め、なかなか厳しいコンディション。
半ば海は諦めていたので、川に車を向ける。海が駄目でも川がある。水辺はいろんなところに存在しているのだ。
車を停めてテクテク歩くこと約10分。写真のような滝に出会った。本などでは紹介しているものもあるが、その行き方までは詳細に書かれていないので、なかなか辿り着けない人も多いのではないだろうか? 私だって本当にここでいいのだろうか? と半信半疑で車を走らせていた。
意外に水量の多い川が流れていたのにはびっくり。
滝つぼの透明度も良い。綺麗だ。足を水につけるだけでボウズハゼが逃げていく様子が見られた。
なかなか楽しそうな川だ。
まずは入水前に滝の表情をパチリ。
そしてエントリー。すぐ目の前に出てきたヨシノボリ君。模様から判断してクロヨシノボリですな。立派に育った大きさだ。視界をワイドに広げると、クロヨシノボリ、いっぱいいる。
そしてもっと目を引くのがボウズハゼ。大きいハゼだけに群れていると、かなり目立つ。背びれを立てながら逃げている個体が多くて、ちょっとびっくり。あんまりあーいう感じで泳ぐ姿をこれまで見ていなかったような気がしたのだ。
ふむふむ。ルリボウズハゼとかいないかな・・・・と、滝つぼに移動し、滝の水が落ちてくるところから見上げて滝を撮ろうとしたとき、画面に走る異様なライン・・・。
うん?
なんだ? これ?
あああああ・・・!!
水没であーる。
なんてこったい。
すぐにカメラを下に向けて、川原に上がり、ハウジングを開け、電池パックを取り出し、メディアを取り出した。石の上で乾かす。すでに電池パックは濡れていたし、メディアもちと濡れていた。ううううううぅぅぅぅ。油断した・・・。
今日はいつものデジカメじゃなくて、予備のものを持ってきたのだが、確認を怠ったのだろうか? とりあえず、乾かしながらもせっかく来たのでカメラなしで入水。魚のチェック。
が、デジカメのことが気になってあまり集中できないので、そそくさと車に戻る。すでにレンズ内に水が浸入していることを示す曇りが出ていた。
タオルで拭いたが、レンズの水滴は取れない。どうやら中に付着しているのだ。やれやれ。しっかり拭いて、電池ボックスとメディアボックスを開けたままでエアコンの風にさらし、中を乾燥させる。塩水じゃないから、乾かしたら案外動いたりするかもよ・・・。なんて都合のいいことを考えながら・・・・。
北部から移動し、読谷あたりまで帰ってきたときに、再び電池を入れて作動させると正常に動いてくれた!! よかったー。やっぱり真水って大事に至らないよね。これが海で塩水だったら、多分完全にアウトだったと思うんだけれど・・・。川の水よ、なんて偉大なんだ!! そして海の水よ、なんて恐ろしいんだ!!
みなさん水没には気をつけましょう。
★10/16 曇りそして雨最後に晴れ 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高1.5M 透明度 10〜15M
午前から潜る予定だったが、久しぶりのダイビングで筋肉痛になったお客様は午前中は休養に当てられました。午後からのダイビング。サクサクと近場のボートで2本。港からホテルまでが車で数分なので、近場のボートはお客様も楽だけれど、私にだって楽なのだ。
今日も水面近くにはダツの群れがいました。
ツバメウオはここでの定番。
このブイにはびっくりする程の量でカモハラギンポがついています。
明日からしばらく暇です。みんな遊びにおいでね。
★10/15 曇りそして雨 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高1.5M 透明度 10〜15M
昨日から引き続いてのお客様2日目。これぐらいの時期になると平日はマンツーのことが多い。みなさん、ぜひ平日においでくださいませ。マンツーでのんびり潜れますぜ。
水面にはダツの群れが・・・。お客様を撮影しようとワイドレンズを持ち込んでいたので、これは良い機会だと撮影させていただきました。写真が暗いのは・・・、やはり曇っているからであり、雨が降っているからであり、太陽が出ていないからだ。
夏の日差しが恋しいなー・・・。
ツバメウオは少しだけ群れていました。
ポイントを変えて、ハタンポ爆発祭りの様子を観察に行ってきました。透明度こそ悪いものの、まだまだ爆発中でお客様も楽しそうでした。
最後はお決まりの記念写真。ハマクマノミの赤色は写真に映えますねー。
明日こそ晴れて欲しいけれど・・・、どうかな?
★10/14 曇りそして雨 気温 27℃ 水温 27℃ 北東風 波高1.5〜1.0M 透明度 10〜15M
ほぼ2.5年のブランクがあるお客様が来店。思い出しながら、のんびり慌てず2ダイブ/日ペースで進めていきます。
今日はセッティングと中性浮力などの練習。私もコンデジを持ち込まないで講習態勢で臨んだのだが、けっこう最初から潜れてしまうお客様。
デジカメがあったらなー・・・というような場面もあったけれど、まぁー明日に。
★10/13 曇りそして雨 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高1.5M 透明度 10〜15M
カメラ派ダイバーの皆々様の最終日。天候はあいかわらず曇っていて、ワイドレンズを多いに助けてくれる太陽はどこへやら・・・。やれやれ。
小雨もぱらつく中、今日もビーチでじっくりいってきました。モンツキカエルウオを見たことがないという人が多かったので、いざ挑戦。
朝は干潮のためうねりの残る海域での撮影は波酔いとの戦いだが、それにもめげずほぼ2時間近くモンツキカエルウオに張り付いていたお客様もおられました。
他の皆様とは、ニセアカホシカクレエビの子供やナデシコカクレエビ、アカメハゼ、バブルコーラルシュリンプなど、絵になる場面、シチュエーションを求めて右往左往。
絵になりそうなネタをひとつ見つけても、それはお1人様用なので、もっともっと見つけないと、全員を満足させることは不可能なのだが、なかなかそうそうそーいう絵はぽこぽこ見つからない。これがまだ初夏ならば、スズメの子供やカエルウオの子供なんかがいたるところにいて、まだまだやりやすかったのだろうが、10月ではなかなかに難しい。
そして台風18号の過ぎ去った後ということもあり、多くのストックしていたネタをロストしてしまい、またまた困難さはレベルアップしてしまっていたのだが、とても話のわかる、海を理解している大人なゲストの皆様のマナーの良さに助けていただき、文句のひとつを聞くこともなく無事故で追われたことには感謝の極みでございます。
ありがとうございました。
2本目の途中からかなりの雨が降ってきて、水面は赤土を含んだ濁りが入り、モンツキカエルウオの生息するエリアにも濁りが・・・・、相談し最後のダイビングはボートで行ってみることにしました。
昼食後、移動し、ボートへ。
エントリーしたお客様から水が綺麗ぃぃぃとの嬉しい奇声が・・・。どれどれ・・・と私もエントリーして海中を覗いてみるが・・・、あらららら・・・、イマイチ・・・。でもこれは言わないほうが良さそう・・・と判断し、とりあえずガイドに突入。エキジット後に透明度に関しては触れましたが、やっぱり伊豆や宮城県の志津川などをホームにされているお客様から見たら沖縄の海はとても青く見えるようで、雨水の入ったちょい濁りの海中でも十分に楽しんで喜んでいただけました。なんか嬉しい。
ぜひ次回お越しのときは台風の影響のない、そして晴れて太陽光を入れたワイド撮影もできる海況でお待ちしていたいものです。
そして私は絵になるシチュエーションをより探すべく、日々潜らせていただくのみでございます。
ブリーフィングでいるはず・・・と言っていたにもかかわらずいなかった生物も多かったけれど、それも次回への宿題と考えていただき、またのご来店をお待ちいたしております。またのんびり潜りましょうねー。ありがとうございましたー。
★10/12 曇り 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高1.5M 透明度 5〜12M
うーん・・・。うねりが取れないなー・・・。真栄田にも入れないし、入れたとしてもうねりが残った海域では、カメラをたくさん持ってのエントリーはしんどい。考えて、遠いけれどペタペタの海域をチョイス。
予想外に透明度が悪かったのが、多いに計算外。もっとクリアーな海域のはずが、白濁した海域でのロングフリーダイビング。潜水時間は100分は超えないようにしましょうと、決め、潜水エリア、いる生物などを打ち合わせし、お絵かきボードを何枚も水中に持ち込み、それぞれのネタの場所にボードを置き去りにし、通りかかったお客さんがその周辺を見て探したらその生物が見られるようにしてみた。
午前、午後で2ダイブ。浅いし、エアーの心配もないし、みんなじっくり。ひとつの被写体に長く時間をかけて撮影したい人たちだし、こーいうのがいいんじゃないかと提案し潜ってきました。まぁー結果オーライ。よかったんじゃないかな。
午前中は、セダカギンポ、ハタタテギンポyg、カイメンカクレエビsp、キンポハゼsp、タツノハトコ、ヒメイカ、ハナシャコ、バブルコーラルシュリンプなどと遊んできました。
このメンバーの方は、稀種や奇天烈な出会いよりも、絵になる場面を求める皆様。いる魚は普通種で全然OKで、写真に撮ったときの背景が綺麗に撮れる場所が大好物。
だから紹介する生物もとても難しい。絵になる場所にいても、教えたら、その場所から逃げちゃった・・・などはとても多い。またお客さんもそーいう難しさを理解しているので、自分でいろいろ見つける。
そう。
絵になる風景を撮るには、自分で被写体を探せないと難しい。
ガイドが見つけて指示棒で教えている段階で、魚は緊張しているので、撮影時にはやっぱり表情が硬かったり、綺麗な場所から微妙にずれてしまったり。
撮影者が自分で見つけて、ゆっくり寄って、撮らないと駄目なのだ。
皆様は自分でもそーいうことを理解されているので、変に連れまわされたりするのは苦手で、自分でウロウロしてそーいう場所を探されている。私は、生物を探して、ひたすら教えるのみです。
教えるといっても、当然、みんなてんでばらばらにいろんなところで撮影しているわけでわたしの周囲には誰もいない。近くをウロウロしてお客さんを探すのだが、探しても、その人がなにか撮っていたら声はかけないほうがいいと思うし、別の人をまた探すのだが、そうこうしている間に生物がいなくなってしまったり・・・。うまくいかないことは多々あれど、まぁーしょうがない。そのためこの三日間のエアーの減り具合は私が一番多かったです。泳ぎ回っていたからね・・・。
2本目はユキンコボウシガニ狙いで行ってきました。みんなが見たい!! と言ってくれた生物はユキンコぐらいだったので、ぜひちゃんと撮影していただきたかった。
初めの個体はけっこうすぐに見つかったので、とりあえずOK。で、ユキンコ番はアシストに任せて、私は次なるネタを探したり、個別のリクエストに対応してお客様を導いたりしていました。
そしてユキンコのところに戻ってみると、アシストさんがボードに書いて教えてくれる、ユキンコに穴の中に逃げられたとのこと。
ええええっ?
このポイントではそんなにユキンコいないんだけれど・・・・。しょうがない。また探すか・・・。と、再びユキンコ捜索の時間が・・・。以前見つけた場所なども遠かったけれど、チェックに行くが・・・いない。潜水時間で70分あたりのときに、ようやく2個体目のユキンコを発見し、今度は逃がさないようにして撮影していただけました。
途中、ユキンコを探していたら、カエルアンコウにも遭遇。このカエルアンコウ、私が最初に見たときから泳いでいまして、その後もみなさんに囲まれながら、活発に動いていたようです。エキジット後にその様子をいろいろ聞けて楽しかった。
ユキンコ以外、ほとんど見せていないなー・・・と思いつつ、本日は2本で終了。帰路につきました。
写真は今回のメンバー7名分のおカメラ様たち。とんでもない金額になりそうです。
そんな中でとりわけ目をひくこのカメラ。虫の目レンズという特殊なレンズを備えている。レンズ前数センチまで寄れてワイドに撮れるのが売りだ。撮られた写真を見せてもらったけれど、本当に楽しい写真が撮れていた。従来のレンズではありえない画角と背景の取り込み方。ありふれた普通種でも寄れればなんでも楽しく撮れそう。クマノミだって、今まで見たこともないような写真が撮れていた。
このお客様はハウジングにそれを取り付けているだけではなく、コンデジにも取り付けていた。そのほかにもマクロ使用のハウジングを一台持って入られていました。
滞在中1点集中の撮り方で、ハナシャコで80分とか、モンツキカエルウオで2時間とか、ヒトデヤドリエビで45分など、実にじっくり粘る撮り方でした。
なかなかあそこまで粘れないよ。
どんな写真が撮れたか楽しみですなー。
★10/11曇りそして雨 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高2.0M 透明度 10〜20M
この日は当初から予約していただいていたお客様のリクエストにより遠征し水納島まで行ってきました。お客様は全部で7名。午前中に到着のお客様もおられたのだが、この日の合流は難しく、近隣の他店にヘルプをお任せしてそちらで潜っていただいた。
当然ごとく、私はデジカメを持ちこんでいないのでここに写真はない。
1本目では、スカシテンジクダイの根や、ハナダイの根で遊びまして、2本目は浅場のさんご礁でまったり。と、いうのもボート上で休息したのだが、予想以上に波があったので、短いインターバルでも潜れる水深で早い目に潜ろうということになりました。
しかし、ここで嬉しいハプニングが。カツオドリがボートの上に遊びに来てくれました。せめてボートにでもコンデジを持ち込んでいたら、このカツオドリだけでも撮れたのだが、もったいないことをした・・・。
と、後悔するぐらい、このカツオドリ逃げなかった。ワイドレンズで寄れるし、1本潜って帰ってきてもまだいました。よほど居心地が良かったんですね。
2本目では岩の下にネムリブカがいたり、サンゴの隙間にいるカスリフサカサゴ、ダンゴオコゼなんかを見てきまして、昼食を挟み、瀬底島へ。
ここではハタンポの子供とキンメモドキの群れに襲い掛かるハナミノカサゴが皆様の写欲を刺激し、エキジット後もたいそう喜んでおられました。
雨にも降られたので、太陽がないことがワイド撮影にはたまらなく不利でしたが、皆様めげずにシャッターを切っていただいて、感謝でございます。
明日こそ晴れて欲しい・・・・と思っていたのだが、明日も曇りの予報なのでした。
お客様にお願いしたら、カツオドリの写真をメールで送ってくださいました。ありがとうございます。Tさん。
みんなでぐるりと取り囲んでいたのに、まったく逃げなかったツワモノ「カツオドリ」です。
顔のアップも送っていただけました。
★10/10 曇りそして小雨 気温 27℃ 水温 27℃ 北東風 波高2.0M 透明度 10〜12M
北東の風が弱くならない。海は台風の影響でまだまだうねりが高い。真栄田なんて夢のまた夢である。
みなさんゆっくり潜りたいというリクエストなので、ボートは止めてビーチに繰り出してきました。
午前中、モンツキカエルウオが婚姻色をど派手に出していて、とても楽しかった。ただうねりが強いので、良い写真もなかなか撮れなかったでしょうけれど・・・。
水中ではアカメハゼ、シードラゴンの定番から、ナデシコカクレエビ、ニセアカホシカクレエビ子供、ジョーフィッシュ、シャープスノウトスネークイール、ヒメイソギンチャクエビ、バブルコーラルシュリンプなどを。
ウミウシではイロウミウシsp、キッカミノウミウシに遭遇。最近、ここでのキッカミノウミウシとの遭遇率が高い。
水温は27度もあるのに、エキジット後は肌寒い。きっと雨が悪いのだ・・・。台風の馬鹿・・・。でも、潜れているだけましなのだ。そうに違いない。
★10/9 曇りそして晴れ 気温 29℃ 水温 27℃ 北東風 波高2.5〜2.0M 透明度 5〜15M
昨晩那覇に到着されたお客様を那覇までピックアップに行って、お店にて地元のダイバーの女性と合流してビーチ3本行ってきました。
ポイントについてみると、陸上からもミジュンの群れが浅瀬で徘徊している様が見られ、エントリー前からワクワク・・・。
陸上からだいたいのアタリをつけてエントリー。すると少し泳いだあたりからミジュンが見え始め、しばらくの間、ミジュンリバーに突入。陸から見た感じではそんなに大きい群れではないように見えたのだが、水中で体感するとかなりの数のミジュンがたまっていて嬉しい誤算。
身体に当たってくるほどのアタックを受けて写真もブレブレだけれど、ワイドレンズも持っていないし、標準レンズのコンデジではこんな写真で精一杯だ。
水中ではヒメダンゴイカ? かなと思えるイカに遭遇。
またフグの子供? と思えるような奴にも遭遇。ベラの子供かな・・・。ヒルモと一緒になって頑張って隠れていました。
ペリクリメネス・レピドゥスはよく観察してみると、いろんな場所にいるけれど、ホストはだいたい決まっている。依存性が高いんでしょうね。
カイメンカクレエビspの大きな個体がいました。
キイロイボウミウシ。大きかったので思わず撮ってしまった。
セダカギンポがペアでいまして、よく見ると・・・、体の下に黄色の卵が。その前には黒い卵もある。黒い卵にはもう目玉ができていて、産まれる寸前ってことか。なんで、またこんなまる見えぇぇぇな場所に産卵床を設定してしまったのだろうか? 接近すると卵から離れ隠れてしまうが、顔だけ覗かせてこちらを見ている。多分、本人らもそう思っているはず。失敗したなー・・・って。
ホソウミシダヤドリエビでしょうか・・・。
クサイロモウミウシがいました。
シライトウミウシでしょうね。海藻の仲間に乗り上げていたナイスなシチュエーション。もちろん青抜きでしょう。
ヤドカリ君・・・。
ハナヒゲウツボygもいました。
シマキンチャクフグが喧嘩していました。
噛みあっている場面は早すぎて私のコンデジでは追いきれませんでした。残念。
チョウチョウコショウダイygは2個体いました。
モンガラカワハギygはだいぶ大きくなってきました。
黄色いハナヒゲェーに出会いたかったけれど、探しきれませんでした。またリベンジに行かねば。
★10/6 晴れ 気温 32℃ 水温 29℃ 北東風 波高6.0M 透明度 0.3〜0.5M
台風18号が接近する中、もう放送まで時間がないってことで、潮の合間を縫ってダイビング、そして撮影。
近隣のDSマリンドリームのオーナー、広部さんが担当しているCSテレビ朝日のダイビング番組「海からのメッセージ」の沖縄本島マニアック編を担当させていただくことになっているからであーる。
今年の春ごろから機会を見つけては一緒に潜って、撮影してきたのだが、お互い夏場は忙しくて結局秋まで撮影がずれ込み、予定していた日取りには台風が出てきて、海は荒れ荒れになってしまった。
こんな環境の中でも、撮影は敢行され、ニゴニゴの透明度の中、オオウミウマやオイランハゼ、インコハゼ、アナゴの仲間や車えびの仲間、スミゾメスズメダイ、タカノハハゼなんかを撮影。最干時を狙ってうねりの影響を避けて潜ったため、底揺れのする海ではなかったけれど、満潮時に思いっきり揺すられた海底の濁りは当然干潮時にはより濃く堆積し、撮影じゃなければ潜らない・・・って海でしたけれど、それでも潜れる海があることに驚きながら撮影していました。
放送が決まったら、また正式にここでお知らせするのでぜひ見てくださいませ。
★10/4 雨のちに曇り、最後に晴れたかと思ったら結局また雨 気温 31℃ 水温 23〜28℃ 北東から南東風 波高3.0M 透明度 3〜15M
台風の接近を気にしたダイビングが続いていく。今回のお客様は川での撮影を希望されていたので雨の動向が勝負なのであーる。雨が降れば、当然川も濁る。濁れば良い撮影はできない。
ハラハラしながら現場に向かうと、昨日となんら変わらない綺麗な水だったので、午前中は川でゆっくりしてきました。狭い川なので、お客様が撮影に刺さりだすと、私は川をウロウロするわけにもいかず(濁ってしまうからね)川から上がって川原の昆虫などを観察してました。
お客様の手元から逃げるように動き出したカニ。陸から水面を撮っています。
なんかハサミの部分の色が・・・・、おかしい。腐っている? 海藻みたいなのが付着しているようだけれど、こんな色の海藻って・・・・。
カエルは今日も多い。
チョウチョウ。
テンジクカワアナゴかな・・・。
そしてこちらは、ナンヨウボウズハゼspだと思われているハゼです。前回の撮影経験を踏まえてノーフラッシュでの撮影にも挑みました。多少、手振れはしているけれど、メタリック感は出ている。鈴木様より返事をいただきまして、「コンテリボウズハゼでしょう」とのことでした。
そして同じ個体を今度はフラッシュをつけて撮影。フラッシュの光に浮かび上がる赤色ラインは前回と同様だ。背びれを拡げた写真を撮れない・・・までも、なんとか広げたところを見たかったのだが、残念。見ることもできませんでした。そしてこいつもコンテリボウズハゼです。
そしてこちらがコンテリボウズハゼだと思っている個体。こいつはたまに背びれを開いてくれる。この写真でも少しだけ開いていくれていますが、ナンヨウボウズハゼのように伸長していないので、きっとコンテリボウズハゼで間違いないはず。この写真はフラッシュをつけて撮っています。ナンヨウボウズハゼspよりも体側中央に赤色ラインが走っているのが特徴と言えるかもしれません。
同じ魚をノーフラッシュで撮影。やっぱりストロボを使わないと身体に赤色ラインは出てこない。そんなに紺色に照り輝いてはいないが、十分に綺麗です。また来年の初夏に婚姻色に照り輝く身体を拝ませていただきたいものだ。
と、いうことは・・・・、この二日間でじっくり撮影したものは全部コンテリだったってことになる。ナンヨウボウズハゼspと前回見ていただいた魚にここに出てきてもらおう。
ふむふむ。こうやって上下で並べてみると、確かに違うな・・・。もう1回、よく観察して撮影しなおしてこないと・・・・。背びれが特徴と教えていただいたけれど、肝心の背びれをなかなか開かない。
過去に撮った写真で開いているのも、全部ぼけている・・・。ただムナビレ基底部、尾びれ基底部に点があるのはコンテリにはない特徴だと思うので、今度はそのへんも考慮に入れてもう1回探してみよう。
そして海にも行ってきました。少し珍しい・・・と図鑑に書かれているキベリクロスジウミウシに出会いました。
オオモンカエルアンコウ、まだいました。場所は少しだけ移動していましたが、なんせ図体が大きいので、どこに隠れても目立ってしまうのだ。
お客様リクエストのミズタマハゼ。ペアでいました。
こちらもお客様リクエストのモヨウシノビハゼ。子供の個体も撮っていただけたし、こいつは若者ぐらいのサイズでした。
なんでしょうね。トンガリハゼsp−3ではないでしょうか? とは鈴木先生の弁。
なんでしょうね? こちらもそうではないでしょうかね・・・。トンガリハゼsp−3。
カラッパの子供がいました。
おおお。ゴールドバーシュリンプゴビーです。かなり立派に育っていました。
ヤツシハゼspの未記載種かな? と思ったのだが、写真が悪くてどうにも判定できない。
こちらは普通のヤツシハゼでしょう。
なんか変なことになっているぞ・・・・。
2匹の魚が巣穴に入っていたところだったのね・・・。で、この魚たちの名前、全然わからないなー・・・。
台風はけっこう勢力大きいですが、通過するまではどこかで潜れる。これは本島の魅力のひとつですね。
★10/3 晴れのち曇り 気温 31℃ 水温 23〜28℃ 北東風 波高2.5M 透明度 1〜5M
ハゼが好きだ、とても好きだ。ハゼを愛しているんだ。ハゼを撮りたいんだぁぁぁぁというお客様が来店。リクエストに従い、ハゼを巡るポイント選びがなされました。
手始めに河口でダイビング。すると見たこともない、出会ったこともないテグリの仲間がいました。こんな河口で出会えるテグリってなんだ? 心当たりがまったくないぞ。
瀬能先生に見ていただいているので、また返事がいただけたら追記しますね。
ミナミヒメハゼでしょうね。
全身出てきました。ふむふむ。ミナミヒメハゼでしょうね。
そして川に移動。ヨロイボウズハゼがいました。
これは? アカボウズハゼのメスかと思ったら、赤い点があるね・・・・。なにやつ?
カゲロウの仲間がいました。
なんでしょうか?
アカボウズハゼにようやく出会えました。お客様も見たがっていたので良かったです。
ナガノゴリがパイプの中から顔だけ出していました。
カゲロウ
ボウズハゼでしょう。逃げなかったです。
反対にこれでもか!! とばかりに逃げていく。ルリボウズハゼ。全然撮れないです。
テナガエビも大きいのがたくさんいます。
コンテリボウズハゼとナンヨウボウズハゼの2ショット。写真の上に写っているのがコンテリ君で、下がナンヨウボウズです。
オキナワハンミョウはこの季節になってもたくさん見られます。
撮影風景はこんな感じ。首が痛くなるような浅い水深ですが、そーいう場所にも生物は多い。自然とはとても素晴らしいのだ。
川の水温は早くも23度まで低下。冬の川がはじまりつつあります。この台風でさらに低下することは間違いないでしょうね。海もそれに応じて水温が下がっていくでしょう。冬はもうすぐそこまで来ているんだねー。
★10/2 晴れのち曇り 気温 32℃ 水温 28℃ 南東風 波高2.5M 透明度 10〜30M
長く潜っていただいたスピッツ講習卒業生の最終日。待望のドリームホールにボートが出ました。台風の接近に怯えつつも、波はまだない。非常に穏やかな海を滑るようにボートは走り、午前中に2本潜ってきました。
午後は明日の飛行機搭乗のことも考えて窒素抜きにあてて、休養していただきました。5日間も潜りっぱなしだったので、休みも重要なのだ。
小物ではオハグロツバメガイがリーフの上を移動していました。
ドリームホールではハタンポが相変わらず大漁です。出口にトルネード状態で渦を巻いていました。
ドロップオフではカスミチョウチョウウオが気持ち良さそうに泳いでいました。
2本目はホーシューに潜り、ハート型の穴をくぐってきました。
浅瀬にはサンゴが綺麗だし、相変わらず楽しいポイントでした。
また来年、暖かくなったらぜひ遊びにおいでくださいませ。お待ちしてまーす。
★10/1 晴れのち曇り 気温 32℃ 水温 28℃ 南東風 波高2.5M 透明度 10〜30M
まだまだ穏やかな恩納村。今日ものんびり3本潜ってきました。いろいろな生物に興味を持ち始めておられるので、ぜひともその芽を伸ばせるようにいろいろ紹介して潜っていきたい。
今日は先日も観察したオヤビッチャの卵の成熟具合を観察しに行ってきました。もう黒くなっているものもあればまだ赤紫色のものもありました。
途中でツマジロオコゼに出会ったりもしました。
ノコギリハギが盛んに求愛していました。その動画はまたいつか更新しよう。
ワモンツツベラが笑っていました。
コールマンズピグミーシーホースはまだ健在でした。なんか体色に赤色が増えたな・・・。
アカホシカクレエビは大きかったです。
ヘコアユがいっぱい。
ニシキフウライウオはまだまだたくさん見られます。
オオモンカエルアンコウですかね。だいぶ大きくなってきました。
ヒメカザリハゼでしょうか・・・。
リュウグウベラギンポは今が季節なのか、たくさん群れています。
ハマクマノミの3本線の子供が今も元気にイソギンチャクの中で暮らしていました。
近場のボートはボートでの移動も少ないし、のんびりできますよー。